折り畳み式単発銃『ガルム2』 - GARM2 -

折り畳み機構を搭載したゴム銃第二弾。進化した折り畳みギミックが醸すツールっぽさ。銃器ではなく工具をイメージして塗装された黄色いボディ。男心をくすぐる異色のワンオフモデルがここに生誕。

■主要諸元 瞬間解放式単発銃 / 重量:約330g / 銃身長:155mm / 銃全長:178mm / 銃全高:《展開時》120mm 《格納時》88mm / 使用素材:アルミ・ MDF板


■機関部の仕組み 銃全長が200mmにも満たないコンパクトな拳銃だが、ゴム銃としては何としても銃身長は稼ぎたいところ。そこで極力、ホールドフックを後端に配置。また銃身に輪ゴムを挟むタイプよりも直進性に優れた銃身の上に輪ゴムが乗る方式を採用し、銃身短による命中精度の劣化を抑えている。競技目的で作られてはいないが公式種目のマッチボックスならこなせるかもしれない。


■折り畳み機構 先代から引き継いだ折り畳み機構(といってもグリップが倒れるだけ)が進化した。《格納形態→発射形態》グリップ下部にある小さなレバーを引くとロックが解除され、バネの力で展開。開ききった位置でカチッという動作音がして固定される。《発射形態→格納形態》グリップを強く倒すと、畳みきった位置で自動的にロックされる。


■グリップに込められた発射機構とは関係ないメカ 折り畳み機構をより楽しく演出するギミックが、グリップ内部に仕込まれている。バネに引っ張られ常に展開しようとするグリップを、自動でロックしたり引くことで解除したりするレバーは、小指に配置された小さなトリガーのようなデザイン。また左右に設けたボールプランジャが発射形態時のグリップのガタつきを抑えるとともに、カチッというクリック感が操作する心地よさを演出。


■MDFパネルの厚みあるデザイン

 弊社従来の作品にみられる3mm厚のアルミを重ねただけのモデルは、角度によっては薄っぺらく見えてしまう。それを解消する全体をMDF板で覆うようなデザイン設計。中央9mm、両側12mmのMDF板を重ねた銃全幅は33mm。短い全長と相まって、実在する拳銃に近いボリューム感溢れるシルエット、、ではあるがそんな拳銃らしさをかき消す黄色いボディが、何かの工具を連想させる。


 そんなツーリッシュなイエローではなくシックなガンメタリックに塗装するとガラッとイメージが変わる。それでもサイバーチックなパネル形状と削り込み加工により、実在する拳銃にはやはり似つかない。そう、これは輪ゴム銃である。


■ガルム2 ビアンコ 見た目の派手さが功を奏した結果だが、一方で「中身が地味」という声も。短銃身ながら命中精度を重視した設計も、単発銃は一般ウケがイマイチ。そこでもう1挺製作。6連発のセミオートマチック機構に内蔵型レーザーサイトを搭載。銃身長を延長するなど、拳銃らしいフォルムバランスに最適化。ボディ色はツール感漂うイエローからヒロイックなホワイトに変更。


■内蔵型レーザーサイト 一部の精密射撃モデルに装備しているレーザーサイトを搭載。ホールドフックのすぐ下から照射される為、射程距離の変化による誤差が少ない。光軸の設定はレーザー発光モジュールを乗せた金具の4本のネジを調整することで行える。照射はトリガーを半分くらい引くとスイッチONになる仕組み。電池は銃身下部のカバーを外すと交換が行える。レーザーサイト付きの連発銃とあって、ターゲットを次々にエイミングし射抜きたいところだが、そこまで集弾性が伴わないのが惜しい。